反射星雲

反射星雲(はんしゃせいうん、reflection nebula)とは、星間分子雲が近くの恒星の光を反射することで我々の目に見えている天体である。反射星雲を照らしている恒星は、輝線星雲の場合のように星雲のガスを電離するほどには温度が高くないが、ガスに含まれる塵を散乱光で照らし出すのには十分な明るさを持っている。したがって、反射星雲のスペクトルは星雲を照らしている星のスペクトルとほぼ同じである。分子雲を構成する塵粒子のうち、このような光の散乱に寄与しているのは主に炭素(ダイヤモンド)や鉄、ニッケルなどである。鉄やニッケルはしばしば銀河磁場によって粒子が同じ方向に整列しているため、反射星雲の散乱光はわずかに偏光していることがある。輝線星雲と反射星雲のこのような性質の違いは1922年にエドウィン・ハッブルによって発見された。

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天体 距離ウィキ
72 Tauri反射星雲B378
Alniyat反射星雲O474
Antares反射星雲M553[x]
Cave Nebula反射星雲2395[x]
HIP 17890反射星雲A392
IC 1287反射星雲996
IC 348反射星雲1263
IC 4604反射星雲587
Messier 78反射星雲1582[x]
NGC 1333反射星雲1061
NGC 1999反射星雲1144[x]
NGC 5367反射星雲2091
R Monocerotis反射星雲B3000[x]
Rigel反射星雲B863[x]
Witch Head Nebula反射星雲888